消化器内科
食道や胃、大腸などの食物の消化に関連する臓器の疾患を専門的に診察・治療します。消化器の疾患は皮膚科などと比べて目に見えない症状が中心になりますので、少しでもご自身の体調に不安が有る時は遠慮無くご来院ください。
また、食道がんや胃がん、大腸がんなどのように消化器に関連する癌(がん)は多数存在します。胸やけや便秘など様々な症状が「がん」に関連して出てきていることもあります。早めの受診・検査・治療をお勧めします。
当院は潰瘍性大腸炎・クローン病と言った炎症性腸疾患の患者さんも多く通院されております。治療でお困りの場合や難病申請など少しでも不安なことなどがございましたら当院にご質問下さい。
また、食道がんや胃がん、大腸がんなどのように消化器に関連する癌(がん)は多数存在します。胸やけや便秘など様々な症状が「がん」に関連して出てきていることもあります。早めの受診・検査・治療をお勧めします。
当院は潰瘍性大腸炎・クローン病と言った炎症性腸疾患の患者さんも多く通院されております。治療でお困りの場合や難病申請など少しでも不安なことなどがございましたら当院にご質問下さい。
お腹の病気
◯ このような症状がある方 こんな病気が隠れているかもしれません。
胸やけ、胸の痛み、咳、げっぷ…食道裂肛ヘルニア、逆流性食道炎など
喉の圧迫感、つかえる感じ、食べたり飲んだりしたときにしみる感じ、胸や背中の痛み…食道がんなど
みぞおちの痛み、胃のもたれ、食事の途中ですぐに満腹になる…胃炎、胃がん、機能性ディスペプシアなど
お腹の痛み、お腹がはる、下痢や便秘…大腸がん、過敏性腸症候群 など
お腹の痛み、下痢、血便、おしりの痛み…クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、痔、直腸がんなど
喉の圧迫感、つかえる感じ、食べたり飲んだりしたときにしみる感じ、胸や背中の痛み…食道がんなど
みぞおちの痛み、胃のもたれ、食事の途中ですぐに満腹になる…胃炎、胃がん、機能性ディスペプシアなど
お腹の痛み、お腹がはる、下痢や便秘…大腸がん、過敏性腸症候群 など
お腹の痛み、下痢、血便、おしりの痛み…クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、痔、直腸がんなど
お腹の病気はさまざまな症状として出現し、ご飯がおいしく食べられない、寝られないなど、生活の質を著しく低下させます。
近年はストレスの増加に伴い、このような症状の患者さんも増えています。
当クリニックでは採血や超音波、内視鏡検査などを行いながら、原因を突き止め、皆様の健康に貢献していきたいと思います。
少しでも上記のような症状を感じられた方はご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。
近年はストレスの増加に伴い、このような症状の患者さんも増えています。
当クリニックでは採血や超音波、内視鏡検査などを行いながら、原因を突き止め、皆様の健康に貢献していきたいと思います。
少しでも上記のような症状を感じられた方はご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。
お通じ(便)の病気
◯ このような症状がある方 こんな病気が隠れているかもしれません。
慢性的な便秘…大腸がん、機能性便秘、過敏性腸症候群 など
繰り返す下痢や便秘、便が細い、お腹が張る、スッキリ出ない…大腸がん、過敏性腸症候群 など
お腹の痛み、下痢、血便、おしりの痛み…クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、痔、直腸がん など
便と一緒にお尻から血が出る。ティッシュに血が付く。むずむずする。痛い。痒い。…痔、直腸がん など
少しでも当てはまる症状がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。
繰り返す下痢や便秘、便が細い、お腹が張る、スッキリ出ない…大腸がん、過敏性腸症候群 など
お腹の痛み、下痢、血便、おしりの痛み…クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、痔、直腸がん など
便と一緒にお尻から血が出る。ティッシュに血が付く。むずむずする。痛い。痒い。…痔、直腸がん など
少しでも当てはまる症状がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。
過敏性腸症候群 (IBS:irritable bowel syndrome)
お腹の痛みや体の不調、それに伴い下痢や便秘などのお通じの異常が数か月以上続き、検査をしても異常の見られないときに最も考えられる病気です。
ストレスが蔓延する社会環境となり、およそ10人に1人がこのような症状で苦しんでいることが報告されています。
とくに消化器内科を受診する患者さんの30%がこの病気であると言われるほど、よくある病気です。
女性の方が多く、年齢とともに減ってくることも分かっています。すぐに命に関係する病気ではありませんが、電車の中などトイレのないところに長時間いられないなど、生活の質(Quality of life:QOL)を著しく損なうので、患者さんの不安や苦痛は一般的な慢性疾患の中でも大きいものです。特に周りの人からの理解を得にくく、自分一人で悩んでいる患者さんが多いのも特徴です。
過敏性腸症候群は「下痢型」、「便秘型」、下痢と便秘を交互に繰り返す「交替型」に分類されます。男性は下痢型、女性は腹痛を伴う便秘型が多いと言われています。症状は人それぞれであり、その時のこころとからだの状況で大きく変化します。
おもな原因は『ストレス』ですが、腸内細菌、食物アレルギー、感染性腸炎も原因の一つとして考えられています。
治療は薬、生活習慣の改善やストレス・マネジメントですが、過敏性腸症候群にはこれ!と言った治療はありません。患者さん1人1人で治療が異なります。
本当に強いストレスが原因の場合には、抗不安薬や抗うつ薬が非常によく効くこともあります。
症状が一般的な治療で治らない方などは、ぜひ一度ご相談ください。
ガイドラインなどを一緒にみながら、お話をさせていただきながら、より良い治療・症状コントロールを一緒に考えていきたいと思います。
腸内細菌に興味がある方は腸内細菌を可視化する「マイキンソープロ」を当クリニックでは導入しています。
ぜひご相談ください。
ストレスが蔓延する社会環境となり、およそ10人に1人がこのような症状で苦しんでいることが報告されています。
とくに消化器内科を受診する患者さんの30%がこの病気であると言われるほど、よくある病気です。
女性の方が多く、年齢とともに減ってくることも分かっています。すぐに命に関係する病気ではありませんが、電車の中などトイレのないところに長時間いられないなど、生活の質(Quality of life:QOL)を著しく損なうので、患者さんの不安や苦痛は一般的な慢性疾患の中でも大きいものです。特に周りの人からの理解を得にくく、自分一人で悩んでいる患者さんが多いのも特徴です。
過敏性腸症候群は「下痢型」、「便秘型」、下痢と便秘を交互に繰り返す「交替型」に分類されます。男性は下痢型、女性は腹痛を伴う便秘型が多いと言われています。症状は人それぞれであり、その時のこころとからだの状況で大きく変化します。
おもな原因は『ストレス』ですが、腸内細菌、食物アレルギー、感染性腸炎も原因の一つとして考えられています。
治療は薬、生活習慣の改善やストレス・マネジメントですが、過敏性腸症候群にはこれ!と言った治療はありません。患者さん1人1人で治療が異なります。
本当に強いストレスが原因の場合には、抗不安薬や抗うつ薬が非常によく効くこともあります。
症状が一般的な治療で治らない方などは、ぜひ一度ご相談ください。
ガイドラインなどを一緒にみながら、お話をさせていただきながら、より良い治療・症状コントロールを一緒に考えていきたいと思います。
腸内細菌に興味がある方は腸内細菌を可視化する「マイキンソープロ」を当クリニックでは導入しています。
ぜひご相談ください。
炎症性腸疾患 (潰瘍性大腸炎・クローン病)
炎症性腸疾患とは?
炎症性腸疾患とは、ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気で、患者さんは慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴います。主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。また、腸管ベーチェット病という比較的まれな炎症性腸疾患もあります。通常、命にかかわることはありませんが、一旦発症すると根治することはまれであり、生涯治療を継続する必要があります。
潰瘍性大腸炎
炎症性腸疾患とは、ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気で、患者さんは慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴います。主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。また、腸管ベーチェット病という比較的まれな炎症性腸疾患もあります。通常、命にかかわることはありませんが、一旦発症すると根治することはまれであり、生涯治療を継続する必要があります。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起きることによりびらん(ただれ)や潰瘍ができる原因不明の慢性の病気です。
主な症状としては、下痢や血便、腹痛、発熱、貧血などがあります。また、さまざまな合併症が発現することがあります。
潰瘍性大腸炎は、厚生労働省から難病に指定されていますが、適切な治療をして症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。
主な症状としては、下痢や血便、腹痛、発熱、貧血などがあります。また、さまざまな合併症が発現することがあります。
潰瘍性大腸炎は、厚生労働省から難病に指定されていますが、適切な治療をして症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。
この病気の原因は分かっていますか?
原因は明らかになっていません。腸内細菌の関与や本来は外敵から身を守る免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常、あるいは食生活の変化の関与などが考えられていますが、まだ原因は分かっていません。
この病気の遺伝するのですか?
潰瘍性大腸炎は家族内での発症も認められており、何らかの遺伝的因子が 関与していると考えられています。近年、世界中の研究者によりこの病気の原因を含めた 特異的な遺伝子の探索が続けられていますが、現時点では 遺伝に関する明解な回答は得られていません。遺伝的要因と食生活などの 環境要因などが複雑に絡み合って発病するものと考えられています。
病気はどこにできるのですか?
原因は明らかになっていません。腸内細菌の関与や本来は外敵から身を守る免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常、あるいは食生活の変化の関与などが考えられていますが、まだ原因は分かっていません。
この病気の遺伝するのですか?
潰瘍性大腸炎は家族内での発症も認められており、何らかの遺伝的因子が 関与していると考えられています。近年、世界中の研究者によりこの病気の原因を含めた 特異的な遺伝子の探索が続けられていますが、現時点では 遺伝に関する明解な回答は得られていません。遺伝的要因と食生活などの 環境要因などが複雑に絡み合って発病するものと考えられています。
病気はどこにできるのですか?
基本的に直腸から連続した大腸に炎症がみられますが、直腸だけの方(直腸炎型)もいれば、直腸からS状結腸、下行結腸までの方(左側大腸炎型)、 直腸から全部の大腸(全大腸炎型)に炎症が起きる方もいます。
治療や検査(大腸カメラ)はしないといけないのですか?
治療をしないと下痢や血便、腹痛、発熱や貧血など全身の症状が続くだけでなく、大量出血や狭窄<きょうさく>(腸が狭くなること)、穿孔<せんこう>(腸に穴があくこと)などを起こします。
治療や検査(大腸カメラ)はしないといけないのですか?
治療をしないと下痢や血便、腹痛、発熱や貧血など全身の症状が続くだけでなく、大量出血や狭窄<きょうさく>(腸が狭くなること)、穿孔<せんこう>(腸に穴があくこと)などを起こします。
潰瘍性大腸炎で注意すべきことは、 発病後長い時間の経過とともに「大腸がん」のリスクが高まることです。 特に10年以上経過した全大腸炎型に発がんリスクが高いことが知られていて、定期的な大腸カメラによって早期発見することが重要になります。
直腸炎型の発がんのリスクは一般人口とほぼ同じと考えられています。
(全大腸炎型で6.3%、左側大腸炎型で1.0%、直腸炎型ではリスクはないと報告されています。つまり、罹患範囲が広いと発がん率も高いのです。)直腸炎型の患者さんは治療が必要ない。と言うわけではありません。
直腸炎型の発がんのリスクは一般人口とほぼ同じと考えられています。
(全大腸炎型で6.3%、左側大腸炎型で1.0%、直腸炎型ではリスクはないと報告されています。つまり、罹患範囲が広いと発がん率も高いのです。)直腸炎型の患者さんは治療が必要ない。と言うわけではありません。
どんな治療方法がありますか?
腸の炎症を抑える薬を使用していきます。
・5-アミノサリチル酸(5-ASA製剤):ペンタサ®、アサコール®、リアルダ®など
・ステロイド:プレドニン®、コレチメント®
・免疫調整薬:アザチオプリン、6-メルカプトプリン(6-MP)など
上記治療では炎症を抑えられない場合には、5-ASA製剤と併用して以下の薬剤を使用していきます。
・抗TNF-α製剤、JAK阻害剤、α4インテグリン阻害剤/抗α4β7インテグリン抗体製剤など
治療法は以前に比べて多数の選択肢があります。
効果不十分の場合には浜松医科大学医学部附属病院のIBDセンターと連携して治療を行っていきます。
潰瘍性大腸炎は「難病指定」になっていますが、根治(100%治る)に至る治療のない病気ではあっても、ただちに命に関わる病気ではありません。
また、ほとんどの患者さんの生命予後(病気が命にかかわること)は普通の人と同じです。
しっかり病院に通院し、検査・治療をすれば怖い病気ではありません。
当院は開院以来約70人の患者さんの治療を行っております。
ご不明な点などございましたら、当院にご相談ください。
腸の炎症を抑える薬を使用していきます。
・5-アミノサリチル酸(5-ASA製剤):ペンタサ®、アサコール®、リアルダ®など
・ステロイド:プレドニン®、コレチメント®
・免疫調整薬:アザチオプリン、6-メルカプトプリン(6-MP)など
上記治療では炎症を抑えられない場合には、5-ASA製剤と併用して以下の薬剤を使用していきます。
・抗TNF-α製剤、JAK阻害剤、α4インテグリン阻害剤/抗α4β7インテグリン抗体製剤など
治療法は以前に比べて多数の選択肢があります。
効果不十分の場合には浜松医科大学医学部附属病院のIBDセンターと連携して治療を行っていきます。
潰瘍性大腸炎は「難病指定」になっていますが、根治(100%治る)に至る治療のない病気ではあっても、ただちに命に関わる病気ではありません。
また、ほとんどの患者さんの生命予後(病気が命にかかわること)は普通の人と同じです。
しっかり病院に通院し、検査・治療をすれば怖い病気ではありません。
当院は開院以来約70人の患者さんの治療を行っております。
ご不明な点などございましたら、当院にご相談ください。
クローン病
クローン病は炎症性腸疾患のひとつで、主に小腸や大腸などの粘膜に炎症が起きることにより粘膜にびらん(粘膜がただれている状態)や潰瘍(粘膜がえぐられている状態)ができる原因不明の慢性の病気です。主な症状には、腹痛、下痢や血便、発熱、肛門付近の痛みや腫れ、体重減少などがあります。また、さまざまな合併症が発現することがあります。
クローン病は、厚生労働省から難病に指定されていますが、適切な治療をして症状が落ち着いている状態(寛解期)が維持できれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。しかし寛解期になっても症状が悪化(再燃)することがあります。症状が悪化している状態(活動期)が続くと栄養障害や貧血などの全身の症状があらわれることがあるので、長期にわたる治療や定期的な検査を続けることが重要です。
どんな治療方法がありますか?
潰瘍性大腸炎と同じように、腸の炎症を抑える薬を使用していきます。
しかし、潰瘍性大腸炎とは異なり、小腸に病変が認められるため、カプセル内視鏡などの検査が必要になります。
また、腸の狭窄や膿瘍形成(膿がお腹の中にたまってしまうこと)を起こしやすいため、当院ではクローン病が疑われる患者さんは基本的に、浜松医科大学医学部附属病院のIBDセンターにご紹介させていただき、症状の落ち着いている患者さんの治療を継続していく方針としています。
クローン病に関しても、何かご不明な点がございましたら、当院にご相談ください。
クローン病は炎症性腸疾患のひとつで、主に小腸や大腸などの粘膜に炎症が起きることにより粘膜にびらん(粘膜がただれている状態)や潰瘍(粘膜がえぐられている状態)ができる原因不明の慢性の病気です。主な症状には、腹痛、下痢や血便、発熱、肛門付近の痛みや腫れ、体重減少などがあります。また、さまざまな合併症が発現することがあります。
クローン病は、厚生労働省から難病に指定されていますが、適切な治療をして症状が落ち着いている状態(寛解期)が維持できれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。しかし寛解期になっても症状が悪化(再燃)することがあります。症状が悪化している状態(活動期)が続くと栄養障害や貧血などの全身の症状があらわれることがあるので、長期にわたる治療や定期的な検査を続けることが重要です。
どんな治療方法がありますか?
潰瘍性大腸炎と同じように、腸の炎症を抑える薬を使用していきます。
しかし、潰瘍性大腸炎とは異なり、小腸に病変が認められるため、カプセル内視鏡などの検査が必要になります。
また、腸の狭窄や膿瘍形成(膿がお腹の中にたまってしまうこと)を起こしやすいため、当院ではクローン病が疑われる患者さんは基本的に、浜松医科大学医学部附属病院のIBDセンターにご紹介させていただき、症状の落ち着いている患者さんの治療を継続していく方針としています。
クローン病に関しても、何かご不明な点がございましたら、当院にご相談ください。